1.夢とこだわり
(1) 夢とこだわり
若い時より焼き物に魅せられたが、食える 技術屋の道に進んでしまう。
以来 東芝にて防衛、宇宙開発の先端技術と戦いながら、陶芸にあそぶ。還暦を迎え、無謀にも
築窯 陶芸家を志す。
古来 数千年の歴史をもつ世界で一番の焼き物王国日本、桃山時代で完成されたと言われる。
若い頃 北大路魯山人や加藤唐九郎の焼物に出会い、究極の焼き物 茶陶や食器に
魅せられ 焼き物に嵌ってしまう。
志野 茶碗
久しく土をいじってきたが、年を経るとともに 目は肥えるが、手は追いつかず。 いつも失望ばかりそれでもあこがれの
桃山の陶器 の片鱗をなぞりながら、その果てしのない深い泥沼に 嵌りこんで、もがいている。しかし たまに まぐれで
好いもの が出来てしまうから始末が悪い。 いつになっても もしかしての夢を追ってしまう。
(2) 食 を飾る 器
私たちの日本には世界にも希な 伝統に育まれた 人をもてなす 究極の形
茶道そして食の究極の形懐石料理
や精進料理が残されております。 日本は世界一すばらしい 器 の文化をもった国だと言われています。
陶器、磁器 そしてJAPAN と呼ばれる漆器の器があるのです。 この器と共に古来日本にはすばらしい
食の文化が育まれてきました。
魯山人が言った 『食器は料理の着物』たった一つの器でも日常の中の非日常を演出してくれるのです。
このような世界一の焼き物王国、偉大なる 食の文化の国に 生まれたことを喜び ただただ 美味しいお菓子で
茶を飲みたいばかりに 茶碗をつくり、 そして懐石料理の真似事をしたくて、器や皿を作り、がらくた
ばかりが増えていく。そんな思いこみとこだわりで北大路魯山人がこだわった用の美と食を少しでも真似て
『使える器』作りを本願とする。
2.ぷろふぃーる
●新潟県吉田町(現燕市) 昭和18年生まれ 阪大工 通信院 卒 東芝にて人工衛星の開発、衛星通信システムの開発に従事
●陶暦 平成元年より 北鎌倉の名工 河村せいざんの窯 明月窯にて15年あまり陶芸を学ぶ。
鎌倉在住 約30年 都会の田舎 人々が訪れる鎌倉とは程遠い C級の地に手作り工房 陶偏坊を興し、築窯 窯の名は故郷の良寛さま
の称号 大愚 を頂きたかったが、 悟りは程遠い 生臭坊主 では 小が相応しいと 女房どのに諭され、小愚窯 とす。
●著名な備前作家 榊原貢先生に出会い、日本工芸美術連盟 主催の 『花の器展』に出展 特選ほか連続入選 日本工芸美術連盟会員
●発表の場 鎌倉古陶美術館にて 『春の3人展』 7回 、鎌倉吉田画廊にて 妹 堀口幹子、甥 山岸壮太郎、妻 堀口ミホ と
『和のコラボレーション展』 6回開催 昨年は 故郷 新潟で 第7回 コラボ展を開催
●平成20年より 陶偏坊陶芸倶楽部を主宰 陶芸を教える。